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WWF(世界自然保護基金)のご案内

WWF(世界自然保護基金)がスイスで設立されたのは1961年9月。ユネスコの初代事務局長も務めたイギリスの生物学者ハクスリー卿が、アフリカの自然荒廃と野生動物の危機を訴えたのがはじまりでした。この訴えに動かされたピーター・スコット卿、鳥類学者のマックス・ニコルソンらは、自然保護活動を行う国際団体の設立を意図し、中立国であるスイスに活動の拠点を置くこととしました。その後、1961年11月、スコット卿に共感したエジンバラ公を総裁として、世界で初めての事務局WWFイギリスが誕生しました。同年、相次いでWWFアメリカ、WWFスイスが発足、翌年オランダ、西ドイツにも事務局が開設されました。WWFジャパンは、1971年、世界で16番目のWWF事務局として創設されました。


当初は、野生動物の保護を活動の中心としていたWWFは、そうした動物たちや現地の人々が共生していくためには、森や海、砂漠といった自然環境そのものを保護しなければならないことを実感します。また、年々悪化する地球環境そのものを守っていかなければ、将来の世代にこの地球は残せない……そのような強い理念から、「地球環境」という視野を活動の基礎として明確に定めたのは、1980年のことでした。この年、発足から20年目を迎えたWWFは、IUCN(国際自然保護連合)、UNEP(国連環境計画)とともに「世界環境保全戦略」を策定し、以来、野生動物の保護のみならず、森林、淡水、海洋といった貴重な生態系の保全、地球温暖化防止のための活動を、世界中で行っています。現在、WWFはスイスのWWFインターナショナルを中心に、50ヶ国以上の国に事務局を置き、100を超える国々でグローバルな活動を行っている世界最大の民間自然保護団体となりました。WWFの活動はすべて、世界で500万人を超える個人サポーターのかたがた、また多くの法人のみなさまから寄せられた会費や寄付によって支えられています。『人と自然の共生』を目指すWWFの活動は、どなたでも参加できる自然保護であり、世界中に還元されるものとなっています。

WWFジャパン(財団法人世界自然保護基金ジャパン)港区芝3−1−14 http://www.wwf.or.jp